愛しさで星は廻る

アイドルオタク活動備忘録

18歳になったキミへ


立春が過ぎても、季節はなかなか進まない。

暖かくなったかと思ったら、寒くなって、また暖かくなる。
春を待ち焦がれる草花が、今か今かと顔を覗かせはじめて、暖かくなるのをじっと待つこの頃。



18年前の今日。
みんなが待ち焦がれる春の太陽のような
明るくて暖かくて優しい男の子がこの世界に生まれた。






浮所飛貴くん、

18歳のお誕生日おめでとう。



浮所くんをすきになって、もうすぐ1年。
過ぎた日を思い返して、まだ1年か、なんて考えては
まだ知らない季節があることに、もどかしさを感じている。





キミを初めて見つけた日。

いつ頃だったかな、まだむしむしした気候になる前の、すこしだけぐずついた空の日だったかも。

何気なく見ていたYouTubeのおすすめに突然現れたその動画。

一瞬で目を奪われたのは、横一列にならんだ6人のいちばん端っこで、誰よりも大きな声を出して動画を盛り上げてるキミだった。

そこからゴロゴロと落ちていくのは早かった。






キミに初めて会った日。

うだる程の暑さの日だった。

チケットと、ハンディファンと、キミの色に光るペンライトを抱えて向かった灼熱の六本木。

眩くて思わず目を細めてしまうほどのライトを浴びたキミはこの世界中の誰よりも輝いて見えた。






キミに決意を固めた日。

スマートフォンの小さい画面の前でペンライトを振りながら、大きい会場でパフォーマンスするキミを見た。

大きな花束を持って涙する先輩の姿に、だいすきな6人の未来を重ねる。

その姿が見たくて、目指す夢を掴んでほしくて、キミをいちばんに応援することを心の中に固く決めた。






キミに想いを馳せた日。

自分より年下の子が、9,000km近く離れた異国の地にいるなんて、不思議な感覚で。

iPhoneの時計アプリに、ロサンゼルスの時間を登録して、「今向こうは夜中かな」、「そろそろ日が昇る頃かな」って、

日本にいるのに魂はここにいない、そんな数日間を過ごした。

帰国のお知らせを聞いたときは、ほんとに安心して、身体の力がふと抜けていくのを感じた。






キミの度胸を感じた日。

噂通りだった。

スクリーンに、大昇くんが映った瞬間の会場のざわめきで、ぴょこぴょこ飛び跳ねて喜ぶキミに肝が据わった大物っぷりを感じた。

完全アウェーな会場で、いつも通りキラキラアイドルを貫くその度胸に、何度だって恋をした。






キミの成長に感動した日。

いつの間にか1年が終わろうとしていた。

プレミアチケットを握りしめて向かった日比谷。

大きな柱に載るキミの姿を何度も何度も写真に収めた。

「帝劇で一番目を引きたい」と語ったその言葉は嘘ではなかった。

どんな瞬間でも、わたしの目はキミに釘付けだった。






わたしが、浮所くんと過ごしてきた一年。

正確には9ヶ月くらいだけど。

一瞬たりとも目を離すことができなくて、どんどんその魅力に引き込まれていく。


いつも元気いっぱいで、天真爛漫なところ。
とても素直なところ。
カメラが大好きで、メンバーがISLAND TVの撮影をしているとその気配をどこからか嗅ぎつけて映り込んでくるところ。
いつもファンのことを考えてくれるところ。
「浮所担って楽しいと思ってもらえるように頑張る」なんて嬉しいことを言ってくれるところ。
人が大好きで懐っこいところ。
ネガティブなことを言わず、否定的なこともポジティブに捉えるところ。
たくさん食べるところ。
笑うときにお口に手を当てるところ。
ファンサがとっても丁寧なところ。
ダンスや歌に手を抜かず、常に最高のパフォーマンスをしようと努力するところ。
なにごとも積極的にぶつかっていくところ。
このお仕事に貪欲なところ。


挙げはじめたらキリがないくらい、とめどなく「好き」がこぼれ落ちていく。


こんなにアイドルを好きになるのは浮所くんが初めてだ。




わたしたちの前では、絶対に弱さを見せようとしない、その強さも好き。


「意外と落ち込むときもある」「勢いだけで生きてるように見えて、意外と心配性」「プレッシャーに弱い」

この言葉は全て那須くんの口から語られた浮所くんの一面だ。

焦って那須くんに「営業妨害!」と突っかかる浮所くんに、彼の本当の姿を見た気がした。

いつだって自信満々に見えるステージ上のその姿は、何度も悩んで、落ち込んで、必死に練習した結晶。

本当は心配性でプレッシャーに弱くて気にしいな面を、明るく天真爛漫で元気なイメージの膜で覆って隠す浮所くんに、どうしようもなく愛しさが溢れた。

“アイドル”としてのパブリックイメージを大事にする浮所くん。

その意識の高さに何度も心酔した。










18歳になる浮所飛貴くんへ。




あなたの見るすべての景色が、どうか美しいもので溢れかえっていますように。

5年先も、10年先も、もっともっと遠い未来も、
隣を見れば5人の仲間がいて、振り返れば数え切れないくらいのファンがいて、その輪の中であなたが笑っていますように。


あなたの見せてくれる世界が見たい。新しい世界を見せてあげたい。





私にとって浮所くんは
大好きでたまらなくて、守りたくて、周りに自慢したいけど見つかってほしくなくて。
笑ってる顔が見たくて、だけど弱い部分も見せてほしくて。
世界一幸せになって欲しいと心から願う、そんな人。


日本で、いや世界で、いやいや宇宙でいちばん「光」が似合う人。
太陽のように明るく周りを照らしてくれて、あなたが照らす場所には影なんてできない、不思議な光を持つ人。
そしてなにより、「光」のもとにいることが、照らされてきらきら輝く姿がいちばん似合う人。
かっこよくて、かわいくて、時に子どもみたいで、でもとてもしっかりしてて、周りを見ることができて、揺るがずにずっとアイドルな、そんな人。


あなたの目から指先から身体から放たれる衝動に、何度も撃ち抜かれて、目が離せなくなって、いつの間にか虜になってしまう、そんな人。








浮所飛貴くん。


18歳おめでとう。


あなたが世界でいちばん幸せな人生を送れますように。




2020年2月27日